カミトオ,タケヒコ   KAMITO, Takehiko
  上遠 岳彦
   所属   国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科
   国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科 理学専攻
   職種   准教授(新職階制度)
発表年月日 2016/09/23
発表テーマ ニホンアナグマ (Meles anakuma) の都市環境における生態と餌資源量
会議名 日本哺乳類学会 2016年大会
主催者 日本哺乳類学会
学会区分 全国学会
発表形式 ポスター
単独共同区分 共同
開催地名 筑波大学(茨城県)
発表者・共同発表者 上遠岳彦・藤田真莉奈・真部萌々・小林翔平・金子弥生
概要 ニホンアナグマ (Meles anakuma以下、アナグマ)は、山地から平野部まで、多様な環境に適応して生息しているが、都市部での繁殖の記録はなかった。2009年、東京都三鷹市の調査地で繁殖を確認し、その後毎年継続して繁殖している。調査地は、面積0.62㎢で少数の建造物が散在し、周囲を住宅に囲まれている。ビデオ観察からは、調査地全体では最低10頭の生息が確認されている。今回、自動撮影カメラによる観察、および主要な4個の餌項目の一つで夏季の摂食頻度が最も高かったミミズのバイオマス量の調査をおこなった。
  自動撮影カメラは、調査地内の巣穴前、獣道など、11カ所に継続して設置した。ミミズの調査は、調査地内の4カ所で、フォルマリン散布法を用いておこなった。
  その結果、成獣個体が調査地域全域で、毎月観察されたが、繁殖に利用した巣穴は人間の活動域から離れた場所に位置し、繁殖期の行動も人間の活動域を避ける傾向が見られた。特に人間が利用中の建造物は、越冬巣穴としては用いられたが子育てには利用しなかった。ミミズのバイオマス量の調査では、夏季にバイオマス量が上昇し、バイオマス量が多い地点ではアナグマの活動時間は短くなる傾向が見られた。