カミトオ,タケヒコ
KAMITO, Takehiko
上遠 岳彦 所属 国際基督教大学教養学部 アーツ・サイエンス学科 国際基督教大学大学院アーツ・サイエンス研究科 理学専攻 職種 准教授(新職階制度) |
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発表年月日 | 2016/09/23 |
発表テーマ | 都市緑地におけるイエネコ及びアライグマの行動圏と生態 |
会議名 | 日本哺乳類学会 2016年大会 |
主催者 | 日本哺乳類学会 |
学会区分 | 全国学会 |
発表形式 | ポスター |
単独共同区分 | 共同 |
開催地名 | 筑波大学(茨城県) |
発表者・共同発表者 | 浅見真生 |
概要 | イエネコ(Felis catus )及びアライグマ(Procyon lotor )は侵略的外来種として知られており、小動物の捕食・中型哺乳類との競合による在来の生態系への影響が懸念されている。しかし野外で活動するイエネコの頭数は把握されておらず、都市部での基礎的な研究は少ない。そこで、
都内有数の広さを持つ緑地である東京都三鷹市の大学構内に生息するイエネコ及びアライグマの行動圏・生息状況を明らかにすることを目的に、カメラトラップ法と直接観察法により調査した。 その結果、141頭、2.27頭/haの高密度でイエネコが確認され、給餌状況に伴って行動圏が変化することや、給餌が行動と生態に影響を与えていることが示唆された。最外郭法で求めた行動圏の広さには有意な性差(p<0.05)が見られた。アライグマは、出現記録が断続的であったことから,調査地内には定着していないと考えられた。同調査地では2008年から継続して野生動物の調査が行われており、都市部で唯一繁殖が確認されているニホンアナグマ(Meles anakuma)を含めた5種の中型哺乳類への影響、東京都のレッドリストに掲載されている鳥類、両生爬虫類も複数種確認されており、それらへの影響が懸念される。 |